北向きの屋根にも、太陽光パネルは載せられます。ただ、ほかの方角より発電が少なくなり、条件によっては反射光が近くの家に向かうことがあります。北面に載せるかどうかは、ほかの面で載せられる量と、反射光の行き先を確かめてから決めます。
方角で発電量が変わる理由
パネルに当たる日射の量は、パネルが向いている方角で変わります。太陽光発電協会は、方位は南向きがもっともよく、ほかの方位にも設置できるとしています。東京では、1年を通じて日射量が最も大きくなるのは、真南の方位で傾斜が約30度のときです。
北向きの面は、太陽の光を受ける角度が浅くなる時間が長く、同じ枚数を載せても発電が少なくなります。太陽光発電協会も、北面の屋根に設置する場合は、ほかの方位に比べて発電出力が少なくなると説明しています。
北面で気をつけたい反射光
北面に載せたパネルは、日の光を北側へ反射しやすくなります。東京都のQ&Aによると、屋根の北面に設置した場合など、方角によっては、近くの建物に一時的に反射光が差す可能性があり、太陽光発電協会のリーフレットなどを参照して、未然に防ぐことが重要としています。
隣の家との距離が近い住宅地では、反射光が隣の窓に向かわないかを、パネルの向きと角度から確かめておく必要があります。都は、眩しさを抑える防眩型のパネルの設置も支援しています。
なお、東京都が新築の住宅などに太陽光パネルの設置を求めている制度でも、屋根の北面は、設置基準の算定から除外できることになっています。北面は、それだけ慎重に扱う面だということです。
北面に載せるかを決める順番
- 南・東・西を向いた面に、どれだけ載せられるかを先に見る
- それぞれの面に、季節と時刻ごとにどんな影がかかるかを確かめる
- 北面にも載せる場合は、反射光が向かう先(隣の家の窓など)を確かめる
- 北面のぶんで増える費用と、増える発電のつり合いを見る
東京ソーラー屋根台帳(ポテンシャルマップ)では、建物ごとに、屋根の傾斜や日陰を考えた太陽光発電への適合度を地図で確かめられます。ただし表示は理論値で、実際の発電量を保証するものではありません。最終的には、屋根に上がって面ごとに確かめます。
練馬区の住宅で考えるとき
練馬区は、用途地域の半分以上が第一種低層住居専用地域で、低い家並みが広がっています。隣の家との距離が近い住宅地では、北面に載せたパネルの反射光が隣の家に届かないかを、特に確かめておきたいところです。屋根の形と向き、影の見方は、住宅用太陽光発電の屋根・方角・影にまとめています。
まとめ
北向きの屋根は「載せられない」わけではありませんが、発電の少なさと反射光の両方を確かめる必要があります。まずほかの面で載せられる量を見て、それでも北面が必要かを考えるのが順番です。屋根の写真を添えてお問い合わせいただければ、現地調査の前でも、どの面から検討するかをお伝えできます。
