練馬区では、どのくらいの建物に太陽光パネルが載っているのでしょうか。普及の度合いは、数え方で数字が変わります。東京都が航空写真で建物を数えた調査と、国が住宅を数えた統計の2つから、練馬区の太陽光の広がりと、まだ載っていない屋根の多さを見ていきます。
区の建物の設置率は4.95%
東京都太陽光現況調査(2022年度実績)は、航空写真をもとに、都内の建物ごとに太陽光パネルがあるかを集計した調査です。この調査で、区内の建物156,179棟のうち、パネルが載っていたのは7,733棟でした。設置率にすると4.95%です。
数えているのは建物の棟数で、住宅だけでなく、区内の建物全体が対象です。
都内全体と比べると
同じ調査で、都内(島しょを除く)の建物は2,771,054棟、そのうち138,184棟(4.99%)にパネルが載っています。区の設置率は、都内全体とほぼ同じ水準です。
都全体の伸びも示されています。屋根台帳でソーラー設置適・条件付き適の建物に限った設置率は、2017年度実績の4.24%から、2022年度実績の5.14%へ、約0.9ポイント増えました。少しずつ広がっているものの、まだ多くの屋根にはパネルが載っていません。
区の建物の約96%が「ソーラー設置適」
設置率と一緒に見ておきたいのが、屋根の条件です。この調査では、東京ソーラー屋根台帳の適合度を、年間の日射量が1,260kWh/㎡以上を得られる建物を「ソーラー設置適」、1,100kWh/㎡以上1,260kWh/㎡未満を「ソーラー設置条件付き適」、1,100kWh/㎡未満を「ソーラー設置不適合」としています。
区内の内訳は、ソーラー設置適が149,992棟、条件付き適が4,737棟、不適合が1,450棟でした。区の建物の約96%が「ソーラー設置適」にあたります(約96%は、このサイトで計算した値)。一方で、ソーラー設置適の建物のうち、実際にパネルが載っているのは7,657棟(5.10%)です。
低い家並みが広がる区内には、日当たりの面で太陽光に向いた屋根が多く、実際に載っているのはその一部だといえます。ただし、屋根台帳の値は理論値です。自分の家に載せられるかは、屋根の形や傷み具合、隣の家の影を現地で確かめて決めます。
住宅の統計で見ると
国の令和5年住宅・土地統計調査で区の住宅を見ると、太陽光を利用した発電機器のある住宅は7,390戸で、うち一戸建が5,220戸です。区内の人が住んでいる住宅は377,700戸あり、そのうち一戸建は112,280戸、全体の約30%を占めます。
この2つの数字から計算すると、一戸建112,280戸のうち、太陽光を利用した発電機器がある一戸建(5,220戸)は約4.6%になります(このサイトで計算した値)。
建物を数えた東京都の調査と、住宅を数えた国の統計では、数える単位も調べた時期も違います。それでも、どちらから見ても、太陽光を載せている建物や住宅は、区内のごく一部にとどまっています。
区の計画と、既存住宅への支援
区は2022年2月4日にゼロカーボンシティを表明しました。区は「住宅都市である練馬区では、二酸化炭素排出量の5割以上が家庭部門から排出されています。」として、既存住宅の省エネ・再エネ設備の導入を補助しています。
練馬区環境基本計画2023では、国や都の施策で新築住宅の環境性能の向上が見込まれるため、区は既存住宅の省エネ化や再エネ導入に重点的に取り組む、としています。区の補助で区民等が導入した太陽光発電設備の容量は、令和4年度の平均で約4kWでした。区の補助と東京都の助成の最新の受付状況は、練馬区と東京都の補助金(2026年度)でご案内しています。
自分の家で検討するときの順番
普及の割合は、自分の家に向いているかどうかとは別の話です。自分の家で考えるときは、次の順番で確かめます。
- 東京ソーラー屋根台帳で、自宅の屋根の適合度の目安を見る(値は理論値)
- 現地で、屋根の形・方角・影と、屋根の状態を確かめる
- 東京都の助成の事前申込を、契約の前に済ませる
- 設置が終わってから、区の補助を申請する
屋根台帳の見方は東京ソーラー屋根台帳の見方で、練馬区の戸建てで確かめたいことは練馬区の戸建てに太陽光を載せる前に確かめたいことでまとめています。練馬区で太陽光・蓄電池を考えるときの全体は練馬区の太陽光発電・蓄電池をご覧ください。
